カレーを作ろう

この時期は体調が優れないことが多くて困る。そういったとき私は三つのことに集中する。ひたすら寝る、適度に運動する、好きなものを好きなだけ食べる。そして食べると言えば何といってもカレーである。

残念なことに私は辛い料理が苦手で、昨年インドに行ったときは大変苦労した。どの料理も見た目ではどれくらい辛いか見当もつかないのだ。お菓子ですら辛いものがあったし・・・。それに加えてインド人の「スパイス少なめ」という言葉は信用できない。だから試しに食べてみるしかない。一番酷かったのはケンタッキーフライドチキンの味付きご飯だった。黄色いのでサフランライスかと思って口に運んだところ、舌がビリビリと痺れてしまって味わうどころではなくなった。もう二度と食べたくない。

バターチキンカレーとの出会いは一番の思い出だった。ここから私のカレー好きに火が点いたように思う。お世辞抜きでこんなに美味しい料理があるのかと思った。あらゆるスパイスが溶け合い、肉の旨味が凝縮され、ほろりと柔らかく、臭みは一切ない。もう一口もう一口と食べてしまう。インド万歳。とにかく素晴らしかった。

日本でインド料理を作るのは大変難しい・・・というのは嘘で、案外なんとかなる。スパイスさえ手に入れば、あとは努力次第である。私の基本的なカレーの作り方は日本人の友人から習った。

まずフライパンに油をしいてクミンシードとカルダモンを炒める。その次にすりおろしたニンニクと生姜。香りが立ったらスライスした玉ねぎを加え、飴色になるまで炒める。表面を焼いた鶏肉とスパイス、トマト缶と合わせて鍋で煮込む。スパイスはクミンパウダーとガラムマサラ、チリパウダーを合わせたものにシナモンとナツメグ、クローブやウコンを気分で入れる。鍋であらかた煮込んだら味見しながら調整する。大まかな手順と材料はインドの料理本を見ても同じである。スパイスの配合や煮込む時間、加える材料に工夫を重ねながらいつも味を確かめている。

まだ「うちのカレーが一番」と胸を張れるレベルにはなれないけれど、場数をこなせば何か見えてくるものがあるかもしれない。小さな国からこっそりと美味しいカレー作りバトルに参戦する。

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