意識が身体から離れていくような感覚が薄らいだ。人間がいないという感覚も。だからいま、ほっとしている。あれが続いたら、辛いに違いなかった。
仕事の環境を(かなり力づくで)変えたこと、時間が経ったこと、書き物を一時的に置いていること。嬉しい知らせがあったのと同じくらい、凍りつくような知らせもあったこと。好きな人たちと夜を過ごせたこと、ずっと気にしていた友人から連絡がきたこと。あるいは、久しぶりに誰かの前で泣いたこと。
良くも悪くも絡み合っていて、今現在のわたしがいる。おかあさん、クールなまりこさん、エトセトラエトセトラ。ただ、色々な角度から観察してこの時間を消化しないときっと次に行くことはできない。だからまた少し、時間をかけよう。出来れば静かな場所で。
勇気を出して送った手紙に、温かい返事が返ってきた。
冷静に物事を受け止めて、私の勇気に感謝し、他の人を思いやることができるほどに回復していた。強くて優しい。人生最良の日を共にした人。あの日の幸福感が失われても、きっとこの人にはまた素晴らしい日が訪れる。
前を向いている人は綺麗。
そう思いながらも、今日は昼から三人も具合の悪い友人に会った。生姜湯を作って出したり、体温計を貸したり。師走。全てはゆっくり眠ってから、考えよう。
追記。
エリオット・グールドのようになりたいと昨日から思い始めた。このひとの若い頃はカウボーイビバップのスパイクにちょっと似ている。