キューバの青

時間の経ち方がちょっと違う。三連休だから、ではないと思う。

金曜の夜は豊洲PITでBuena Vista Social ClubのAdios Tourだった。
メンバーの大半は、もう亡くなっている老年ビッグバンド。
僅かに残ったメンバーに、キューバトップクラスのミュージシャンを加えてのツアーだった。亡くなったメンバーの写真を映像で映しつつ、新しいミュージシャンが演奏するシーンも多くあって、嬉しさだけの興奮ではなかった。もういないんだな、イブライム・フェレールもルベーン・ゴンサーレスも・・・。最初の10分で泣く。悲しい。アメリカとの国交回復前に、カーネギーホールにキューバ国旗をあげたのはあのひとたちじゃなければできなかったと思う。

しんみりしそうになった直後、踊らざるを得ないような熱気。オマーラが歩くのもようようで登場するのに、息を呑むような声量で歌い始めた。85歳。よく日本まで来てくれたなと思う。ピアニストがちょっと心配そうに見てたけど、がんがん踊り始めたし、お客さんをステージに引っ張り上げるしで、久しぶりに良い老女を見た。

会場で高校時代の友人に会ったのは何かの思し召しだったのかな。

良いこともあるけど、うんざりするようなこともある。色々と気が滅入ることが重なる。友人と企てていたことも失敗してしまった。そのぶん、飲みましょう、食べましょう、の約束ができた。

強くなったというよりは、悪女性がついたのかもしれない。あらそう、というような、ちょっと黒い感情がある気がする。まあ、それにはあまり気付かないでおこう。

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