生身の人間として生き、生身の人間としての人を理解し、生身の人間としての人を愛することに比べたら、小説を書いて後世に残すことに、どれほどの重要性があるのか、と彼は問うているようにさえ思える。
レイモンド・カーヴァー ブラックバード・パイ 解題から。
この言葉が目に入ったとき、ちょうど、ふらふらのひとがやってきた。冷凍庫に生姜シロップを作ったときの出涸らしをとっておいて良かった、と思った。ほんのすこしの白ワインと、ハチミツと、シナモンと黒砂糖を加えて、即席で飲み物を作る。本当は魔法のような、一瞬で元気になれるような飲み物を作れたらいいんだけど。
こういった時間を愛する。
暑くて朝から洗濯してばかりだった。けれどそのおかげで早起きして、授業を少し受けて、書き物をした。平和。