土曜日、初めてのバッティングセンター。最初は当たらなかったけれど、少しずつヒットするようになる。下半身の支えが弱い。あと、もっと思い切り振ること。打率をあげよう、と友人と言い合う。
今年初めて蝉の鳴き声を聞いた。
Raphaでツールを観た。ツールの第一印象は愛だった。ファンがどれだけツールを応援してるか、選手がどれだけツールにかけてるか、観てるだけでひしひしと伝わってくる。こんな過酷で面白い大会だとは知らなかった。
今日は執筆してから泳いだ。泳いでいるあいだは、悲しいことを思い出さずに済む。
抱えきれなくなったものを、世の中のひとたちはどう処理しているのだろう。プールを泳ぐひとたちを見ながらそんなことを思った。親族を亡くしたのにも関わらず、仕事に励んでいるひとを見かけたときも、似たようなことを考えた。ひとりになってから泣くのだろうか。必死で振り払うのか、酒や何かに逃げるのか。
私が悲しみ過ぎているのだろうか。
そういえば数年前にも、どうにもできなくなって、シンガポールに逃げたことがあった。今は逃げたいとは思わないけれど、とりあえず大樹のようでいたい。というよりは、大樹のように強くならなければいけないとき。誰もが息を呑むようなチームワークを発揮して、自分でさえ言葉を失いかけるほど、忍耐強くなる。
私は何を待っているのだろう。