優しいひとに会って一緒にご飯を食べた。ひよこ豆の入ったカレーは、思っていたよりもずっと辛くて、食べるのに時間がかかった。
今まで気づく機会はたくさんあったのに、私は彼と話していて初めて知性と優しさは切り離せないのだと知った。このひとは未来をみるときに、人間の幸せを願う気持ちが根底にあって、その地点から未来を描く。
なんだか嬉しかった。
追記。
友人に泣き言をこぼしたら、まるで死んだ祖父か祖母が言いそうな、優しいことを言われて泣いてしまった。まさかこの歳になっても祖父と祖母を思って泣くなんて思わなかった。
さらに追記。
今書いている物語、ようやく見えたものがあって、なんて恐ろしいものを私は書いているのだろうと思う。