シンプルに作ろう

時々フレンチトーストやホットケーキが食べたくなるのだけれど、近場の店を探しても溢れんばかりのホイップクリームがかかっていたり果物がどっさり乗せられていたり、やたら分厚く焼き上げられていて逆に食欲を失ってしまう。どうして無駄なものを盛り付けて安くない値段で売ろうとするのだろう?資本主義の闇だ。

私は決してホイップクリームが嫌いなわけではない。ただ質の悪いものを大量に出すくらいなら、まともなものを少量出したほうが良いと思うのだ。果物はあってもいいけれど、特にホットケーキはベーコンと目玉焼きという付け合せにも光をあててほしい。そこにルッコラのサラダが添えられていると最高なのだけれど・・・。そして分厚さについて。分厚さを美徳とするのはいささか昭和的な(つまり旧時代的な)発想に思える。私はお腹いっぱいになりたいのではなく、美味しいものを食べたいのである。それに歯ごたえのないはんぺんのようなものを出されるくらいなら、自分ではんぺんを買って醤油とすりおろした生姜をつけて食べたほうがましである。

こうしたわがままが次から次へと出てくるので、結局自分で作ってしまう。

私のホットケーキの作り方はかなり雑なのでレシピというほどのものは存在しない。ただしフレンチトーストについては牛乳を多くすると不味くなるという知見を得ているので、基本の分量が定まっている。4〜5cmほどに切ったバゲット4枚に対して卵2個を溶いたもの、大さじ2杯の砂糖、大さじ1杯の牛乳を浸す。充分に浸したら強火で表面がかりっとするまで焼く。メープルシロップをたらして完成である。バゲットは食感が程よく残るので食パンよりも愛用している。

そういえばサラベスのフレンチトーストは悪くなかった。ホットケーキについては私の好みのものを出してくれる店が都内にあるのだけれど、店内が喫煙可なのが唯一の難点である。やはり私のような人間は自宅でもくもくと作るのが一番のようである。

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