初めてだった。
ポーラ美術館の「シンコペーション:世紀の巨匠たちと現代アート」も今回は初の現代美術展だったらしい。私はセレスト・ブルシエ=ムジュノを楽しみにしていたのだけれど、思ったよりも規模が小さかったような気がする。あと、もう少し間近に見たかった。
見てよかったと思うのはアリシア・クワデ。鏡とガラスが錯覚を起こさせる。マグリットの林の絵を思い出すような作品だった。意外にも渡辺豊のポートレイト集に時間を費やす。それにしても美術館で撮影しようとして止められるシーンに出くわしたのだけれど、これはなかなか難しい問題だな・・・と思う。
その後箱根本箱へ行き、久しぶりに思う存分読むことに時間を使った。本当は小説を書きたくなるんじゃないかと思ってパソコンを持っていったのに一度も開かず。
岩崎昌子さんの「イヌイットの壁かけ」は本当に素晴らしい一冊だった。イヌイットの人たちが作った壁かけのコレクションは世界でも類を見ないほど充実しているらしい。彼らの自然、動物との対峙に神聖さを感じる。動物の皮を剥いでテントにして、肉を食べて・・・という生活。彼らにキリスト教が浸透しているという事実。犬ぞりが減ってきてスノーモービルが普及していること。
時々お腹が引きつったような痛みを引き起こすので辛い。けれど深刻な事態にはなっていないと思う。