帰路

ゲイのカップルが手をつないで歩いていた
そんな光景を見たのは数年ぶりだった

彼らは夜道でしか手をつなげなかったのか
それでもその密やかさに幸福は感じられたのか
いろいろと考えながらも、その光景に、呆然と見惚れる。

赤い、ルイ・ヴィトンのキーケースが落ちていたので拾う
象の置物の近くに避難させようとすると、
あからさまに「困るわ」という顔をされた気がして
交番まで届ける
持ち主まで届くかどうかは、きっと最後まで、知ることはない。

そんな帰路だった

話しこんでしまって、酔う余裕すらなかった
たくさん、たくさん飲んだと思うのですが・・・
甘え足りないのでは、なんて言ってくれるひとは
昨今めずらしいので、うれしいような驚くような

薄々予感はしていたけれど、
必然的に覚悟は決まった
11:30に決断して
11:58にメールを送った

不義理、冷たい、変わってる、狂ってる
と思うひとも、いるだろうけれど。
お好きにどうぞ

私はこれでいいのです。

また薪を、くべる。

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