月曜日は去っていく。
今夜はウイスキーだったけれど。
小林秀雄さんの文章が読みたくなって
「人生について」の短いエッセイだけ拾う。
子供のように思案して、
それをそのまま人に伝えようと、真に心を尽くせる人だ。
読んでいて心が楽になる。
整然とした、それでいて温かい文章に弱い。
食べてしまいたい、いや、私を食べてください、と言いたくなる。
文章に向かって。
仕事が佳境だ。知恵熱でくらくらする。
時折頭のなかに浮かんだ光景が、京都の二条城の梅林だった。
昔、朝の寒い時間をあそこで過ごした。
今度行くときは、弟と、大切な友人と、手をつないで行きたい。
春を待つ。