ピルだけでなく、他にも生理のトラブルや不快感を軽減するために色々なものを私は試してきた。今回はその話。

まずは失敗……というよりも、合わなかったものの話。残念ながら、私にタンポンは合わなかった。異物感で1分も耐えられず、その体験から月経カップも試していない。月経カップはシリコンで柔らかく、とても小さいので違和感なく経血をためておける！という触れ込みに最初は強く惹かれたのだけれど、「入れっぱなしにする」という点で断念してしまった。けれどこれは合う人にとっては手放せないアイテムになるらしい。ナプキンを変える頻度も激減するだろうし、異物感さえなければ…と思うところである。

逆に私が「手放せない！」と心底推すのはソフィのシンクロフィットである。SNSで話題になったおかげで出会えた代物で、まさに「これがなかった日々には戻れない」と思う。ナプキンと肌の間で血液が流れていく事態が防げるし、やわらかい素材なので肌につけていても不快感がない。寝るときの寝返りや、下着のずれもこれがあるだけで不安がなくなった。この商品を開発した人はノーベル平和賞を受賞してほしいと本気で思っている。パッケージに印刷された「7日間は、変えられる」というメッセージは涙なしでは読めない。

次にありがたかったのは吸水ショーツである。私はこれまでサニタリーショーツが大の苦手だった。なぜならほとんどがポリエステルで、肌触りが悪かったから。おまけに無意味なレースがついていて、ただでさえ敏感になっている生理中にかゆみまで引き起こしてくる。買っても結局は捨ててしまうことがしょっちゅうだった。それが最近買ったインナイスの吸水ショーツはコットンが95％で履き心地が良い。吸水力も高いので、4日目以降ならこのショーツだけでも問題なさそうである。洗濯機に入れる前に手洗いが必要だけれど、ナプキンなしで過ごせるのは最高に快適である。

前のエッセイでも触れたように私はヤーズフレックスも服用しはじめて、いよいよ生理にまつわるストレスをほとんど撃退できたかと思ったところ、最後の敵が潜んでいた。アンダーヘアである。私は脱毛については正直興味がなく、「生えっぱなしくらいがセクシー」と思っていた。それがVIOを脱毛することで生理時の不快感が激減したという人の話を聞き、信条がぐらりと揺らいでいるのである。脱毛にまで手を伸ばすと面倒なことになりそうだけれど、今の私に「不快感が激減」という言葉は何よりも魅力的に聞こえてくるのであった。どうなることやら。